親友と盛岡旅行の道中に出会した”この上なくローカルでディープな喫茶店”。
私の人生史上、過去前例のないほどディープな喫茶店です。
屋敷のような建物です。
入口入って右手にお手洗い、左手に喫茶店空間が広がっています。
店内は、ブラウン管のテレビが隅の天井近くに置かれていて、それを店主と常連さんが眺めているという、時代が止まったような空間が広がっていました。
令和とは思えない空間です。
奥には畳の間もあり、そこに日本人形や日本的な置物が飾られていて、それらが只々、都会モンの私には異様に思えました。
メニューにはアイリッシュコーヒーが載っていて驚きましたが、値段を見てまたまた驚きました。
ワンコインの500円で、アイリッシュコーヒーがいただけるなんて、嘘のようです。
私の中でアイリッシュコーヒー国内最安ランキングが、この日更新されました。
アイリッシュコーヒー ¥500
。。。
生クリームののっていないコーヒーと、ミルクが別添えの形で提供されました。
これがアイリッシュコーヒー?
とりあえずコーヒーを一口飲もうとしてカップを顔に近づけたところ、アルコールの刺激臭の強さに驚きます。
困惑しながら一口。
アルコールの刺激がツンと舌に来たのちに、コーヒーの痩せた味わいが嫌に口に広がります。
コーヒーに、そのままウイスキーを入れただけの飲み物でした。
飲むのが苦しく、口に含むと雑味が嫌に騒ぎ出し、吐き出しそうになります。
何のウイスキーを使っているのか尋ねたところ、「かくさん」との回答でした。
サントリーの角瓶のことでしょうか?
若いグレーンの嫌な刺激ばかりが目立ち、本当に残念な一杯でした。
“再会”の意味するところは何なのか、思いを巡らせます。
お店の雰囲気は、唯一無二のものがあり、非常に楽しかったです。
東京では、なかなか味わえない崇高な体験だったと思います。
喫茶店は、なくしてはいけない日本の文化であると改めて実感できました。