岩手県奥州市水沢に位置する蔵ギャラリー茶房「再会」は、50年以上の歴史を誇る喫茶店で、明治時代に建てられた蔵を改装して作られた独特の空間です。

その名に込められた想いを思索せずにはいられないほど、ここは私の人生で前例のないほどディープな喫茶店でした。

お屋敷のような堂々たる佇まい。
入口を入ると、右手にはお手洗い、左手には広がる喫茶空間が迎えてくれます。
店内には、ブラウン管のテレビが天井近くの隅に鎮座し、店主と常連客がそれを眺める様子が、まるで時代が止まったかのような空気感を醸し出しています。
令和の時代には到底見られない、この懐かしい雰囲気には、時間が止まったかのような感覚が広がっています。

さらに奥に進むと、畳の間があり、日本人形や伝統的な置物が並べられていて、喫茶店というよりも、どこか異世界に迷い込んだかのような雰囲気を漂わせています。

メニューにはアイリッシュコーヒーが載っており、その価格に驚愕しました。ワンコインの500円でアイリッシュコーヒーが楽しめるとは・・・!
この瞬間、私の中の国内アイリッシュコーヒー最安ランキングが更新されました。
アイリッシュコーヒー ¥500

・・・アイリッシュコーヒーは、生クリームがのっておらず、ミルクが別添えで提供されました。私の知っているアイリッシュコーヒーとは異なるものでしたが、これも一興です。カップを手に取り、一口飲もうと顔を近づけた瞬間、あまりのアルコールの揮発感に驚きました。
少し困惑しつつも一口含むと、舌先に強いアルコールの刺激が広がり、続いてコーヒーとアルコールがぶつかり合うような、焦げた豆のような雑味が残ります。どうやらウイスキーをそのままコーヒーに注いだスタイルのようで、かなりの量が入っているようです。
使用されているウイスキーについて尋ねると、「かくさん」とのこと。おそらくサントリーの角瓶でしょうか?
「復刻版」角瓶のデザイン(↑)が大好きな私。角瓶とコーヒーの組み合わせは馴染みがありましたが、ここまで不協和音を感じたのは初めての体験でした。
正直に言うと、ほとんど飲むことはできませんでしたが、店内の雰囲気は素晴らしく、店名の「再会」に込められた意味について思いを巡らせました。この唯一無二の空間で過ごした時間は、とても楽しかったです。

東京ではなかなか味わえない、特別で崇高な体験だったと感じています。(旅はやっぱりいい!)
この喫茶店は、日本の文化として、未来へと受け継いでいくべき宝物だと改めて実感しました。