大鳥居駅から徒歩3分ほどの閑静な住宅街に佇むコーヒー&紅茶専門店「茶房亜寿加」。
「亜寿加」と書いて、「あすか」と読むそうです。
店名に「茶房」と冠している通り、ここはコーヒーだけでなく紅茶にも深いこだわりを持つ名店です。

実は、もともと日本橋のコレド室町で30年間営業していた老舗のカフェ。コレド室町の改装に伴い、一度は閉店しましたが、現在は大鳥居の地に移転し、住宅を改装した落ち着いた雰囲気の中で営業されています。
最初は少し迷ってしまうかもしれません。お店の入口は通りから見えない場所にあり、建物の奥に位置しています。しかし、メニュー表が手前に掲げられているので、そこを目印にすると、すぐに見つけられますw
初めて訪れる方は、少し探しがいがあるかもしれません。

こちらの魅力は、何と言っても自家焙煎のコーヒー豆を使用したサイフォンで淹れる丁寧なコーヒー。毎日焙煎された新鮮なコーヒー豆を使用し、香り高い一杯が楽しめます。コーヒーはもちろん、紅茶の種類も多彩で、それぞれの特徴を生かしたメニューが揃っています。

私が「茶房亜寿加」を知ったきっかけは、Twitterで流れてきたアイリッシュコーヒーのメイキング動画でした。動画の中で、アイリッシュコーヒー専用のウォーマーを使い、丁寧に作られる様子に魅了され、これはぜひ味わってみたいと思い、足を運んでみました。
アイリッシュコーヒー ¥1,000

アイリッシュコーヒーを注文すると、カウンターに運ばれてきたのはアイリッシュコーヒー専用のウォーマーと、アイリッシュコーヒー用のグラス2脚。1つのグラスにはザラメが、もう1つにはウイスキーが入っています。
まず、ウイスキーの入ったグラスをウォーマーでじっくりと温めていきます。グラスを回転させながらゆっくり熱していくと、ウイスキーの麦の甘やかな香りがふわっと立ち上がり、思わずうっとり。

十分に温められたところで、グラスの縁に火を近づけ、青い炎を灯します。その炎を、ザラメの入ったグラスにダイブさせる瞬間は、まさに幻想的。美しい青い炎が店内を照らし出し、まるで別世界のようなひとときが広がります。

炎が消えるまでの間、マスターが店内の照明を落としてくれるので、炎の揺らめきが一層際立ちます。麦の甘い香りがさらに引き立ち、じっくりと香りを堪能できる時間が流れます。

その後、サイフォン式で丁寧にコーヒーを注ぎます。コーヒーがグラスに注がれると、青い炎が消え、コーヒーがウイスキーと融合していきます。

最後に、なめらかな生クリームを優しく注ぎ、アイリッシュコーヒーが完成します。見るからに美しい三層の層が形成され、まさに芸術作品のようです。
一口飲んでみると、そのバランスが絶妙。ほろ苦いコーヒーの味わいの中に、甘みと酸味が見事に調和しています。サイフォン式で淹れたコーヒーだからか、全体的にあっさりとした印象を受けますが、濃厚な生クリームとしっかりとしたウイスキーの風味が加わり、物足りなさを感じさせません。

使用されるアイリッシュウイスキーは「ブッシュミルズ」。アルコールはしっかりと飛ばされていますが、アイリッシュウイスキー特有のオイリーな風味が口の中に残り、飲み終わった後には至福の陶酔感が広がります。これぞ本格的なアイリッシュコーヒー。

次回は人気ナンバーワンのベルガモット・アイスロイヤルミルクティーを試してみたいと思います!
懐かしくて 思わずコメント
日本橋の開発のため閉店されましたが、いつもカウンターでサイフォンからコーヒーが落ちるのを眺めながら、生クリームで作ったバラを乗せていただいたウインナーコーヒーと、グレープフルーツのアイスティを飲ませていただきました。
いつかご自宅の近くにお店を開店されたいとおっしゃっていたので、とてもうれしく拝見しました。
いつか近くに行きましたら、絶対寄りたいお店です。
お会いしたいなぁ・・・
コメントいただきありがとうございます。
(今、コメントが来ていたことに気づきました。)
ブログ記事をご覧いただきありがとうございます。
同店はお茶にもすごくこだわっていると聞いたので、私もまた再訪したいと思っています!