バーと喫茶店の魅力が融合した特別な空間、「蕪木」の喫茶室。
1階ではコーヒー豆の焙煎とチョコレートの製造が行われ、2階の喫茶室では自家製チョコレートを中心に、それに寄り添うようなコーヒーやお酒を楽しむことができます。
日本料理屋のような佇まい。扉を開けた瞬間、焙煎中のコーヒーの香ばしい香りがふわっと広がり、店内全体を満たしていました。

店内は撮影が禁止されており、手元のみ撮影が許可されていました。そのため喫茶室の全景はお伝えできませんが、静寂に包まれた空間にはオーセンティックバーのような落ち着いた雰囲気が漂っています。
アイリッシュコーヒー ¥1000

白飛びしすぎか・・・
底にたまったザラメが、窓から差し込む日の光を反射して琥珀色に輝いていました。
私はカウンター席ではなく、カウンターの奥にあるテーブル席に座ったため、作る工程をじっくり見ることはできませんでしたが、銅製のウォーマーで丁寧に作られている様子が印象的でした。
使用されているウイスキーは「タラモアデュー12年」。アイリッシュコーヒーにこのクラスのウイスキーが使われるのは非常に珍しいと感じます。「タラモアデュー12年」は、バーボン樽とシェリー樽で12~15年の長期熟成を経たブレンデッドウイスキー。通常、アイリッシュコーヒーにはノンエイジの「タラモアデュー」が使われることが多い中で、この選択は驚きです。
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ちなみに、「タラモアデュー」といえばブレンデッドウイスキーで知られていますが、意外にもシングルモルトのラインナップも存在します。「タラモアデュー14年」はアイリッシュシングルモルトウイスキーで、特筆すべき1本。このシングルモルトは、アイリッシュの伝統的な3回蒸留で生まれた原酒をベースに、14年間バーボン樽で熟成。その後、シェリー、ポートワイン、そしてマデイラワイン樽で後熟成を施された、複雑な香りと、非常にバランスのとれた味わいが特徴です。私は、このウイスキーをアイリッシュシングルモルトの隠れた逸品だと確信しています。ストレートで楽しむだけでも至福ですが、このウイスキーをもしアイリッシュコーヒーに使用したら…と想像するだけでワクワクしてしまいますね・・!
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ウイスキーを適量グラスに注いだ後、炎でアルコールを飛ばします。火をグラスに当てる時間は非常に短かったため、アルコールはほとんど飛んでいないと思われますが、この一手間によってウイスキーが温まり、香りに変化が生まれたのではと感じました。

温めたウイスキーにザラメを加え、丁寧にネルドリップで淹れられたコーヒーを注ぎます。最後に冷たい生クリームを注げば、アイリッシュコーヒーの完成です。
生クリームはほとんど甘みがなく、コーヒーはしっかりとした苦味が特徴ですが、飲み進めるうちにザラメから溶け出した甘みがコーヒーと溶け合い、まるで上質な和菓子のような甘露味が広がります。
骨格のしっかりとした、深い味わいのアイリッシュコーヒーです。ウイスキーの陶酔感が加わり、夢見心地のひとときを楽しむことができました。

本当に素敵なお店を見つけてしまいました。一人で静かに読書をしたいとき、また訪れたいと思います。次回は、チョコレートと一緒にいただくつもりです!