バーと喫茶店の中間のような空間が魅力の喫茶室『蕪木』は、1階がコーヒー焙煎とチョコレート製造が行われていて、2階では自家製チョコレートと、それに合うコーヒーやお酒がいただけます。
ホームページ(http://kabukiyusuke.com)がとても素敵だったので、貼っておきます。
お店の外観は一見、喫茶店やお食事処には見えない白づくりの建物ですが、中に入ってみると、焙煎中のコーヒーの香りに室内が満ち満ちていることに驚きました。
店内は撮影禁止。
なので喫茶室は撮れませんでしたが、オーセンティックバーの雰囲気に似た静寂な空間が広がっています。
チョコレートもいただきたかったですが、今回はアイリッシュコーヒーだけいただくことにしました。
アイリッシュコーヒー ¥1000
底にたまったザラメが、窓から差し込む日の光を反射して、琥珀色に輝いていました。
カウンター席ではなく、カウンターより奥のテーブル席に座ってしまったので、つくる工程がしっかり見れなかったのですが、
銅製のウォーマーで、丁寧に作っていただきました。
使用しているウイスキーは、タラモアデュー12年。
タラモアデュー12年を使用するお店に出会うのは初めてです。
グラスにタラモアデュー12年を適量入れたら、炎でアルコールを飛ばします。
火にグラスをあてる時間はかなり短かったので、あまりアルコールは飛んではいないと思いますが、この工程を行うことで、ウイスキーはあたたまり、香りにも変化が出てくると思います。
ウイスキーを温めたのちは、グラスにザラメを投入し、丁寧にネルドリップで煎れられたコーヒーを注ぎます。
そこに冷たい生クリームを注げば、完成です。
この生クリームはほとんど甘さのないもので、またコーヒーは苦味がしっかりとしたものですが、飲み進めていくとザラメから溶け出した甘みが次第にコーヒーと混ざり合い、上質な和菓子のような甘露味が楽しめます。
骨格がしっかりした、アイリッシュコーヒーです。
ウイスキーの陶酔感も感じられ、夢見心地にさせてくれます。
本当に素敵なお店を見つけてしまいました。
一人で静かに読書したいときに、また来たいです。
今度はチョコレートと一緒にいただきたいと思います。