この日は強い雨が降っていました。
風も強かったので、傘をさしても、あらゆる方面から水飛沫をくらい、散々な思いをしたのを覚えています。
雨宿りも兼ねて、喫茶店『ブラジルコーヒー商会 栃木県庁前店』にお邪魔しました。
店内に入ると、木造建築の温もりに溢れた空間が広がっていました。
この上なく時代を感じさせる老舗喫茶です。
一階の席はすでにお客さんで賑わっていたので、木造りの階段で二階へ移動します。
ちょうどランチの時間だったので、アイリッシュコーヒーのほかにオムライスを注文。
フードメニューも充実していますが、お酒の入ったヴァリエーションコーヒーの種類も豊富です。
カフェ・マリア・テレジア【(コアントロー+コーヒー+生クリーム)をメニューに載せている喫茶店は本当に珍しいですね。
オーストリアのウィーンでいただいたような覚えがあります。
アイリッシュコーヒー ¥1,250
淡い色調の美しいカップからクリームがこれでもかと盛り込まれています。
このカップ&ソーサーは日本が誇る陶器メーカー”ノリタケ”のもの。
グラスではなく、陶磁器でいただくアイリッシュコーヒーも乙なものです。
一口飲んだだけで、アイリッシュミストの存在に気づきます。
アイリッシュミストのハチミツのような甘味と清涼感あるハーブのニュアンスが、コーヒーの風味と乳脂肪の多いクリームと渾然一体となり、目覚めるような妖しい味わいになっています。
それにしても、かなり甘口なアイリッシュコーヒー。
たっぷりの生クリームには、十分すぎる甘みが蓄えられていて、且つカップの底にもザラメが敷き詰められています。
美味しいアイリッシュコーヒーですが、すこし甘すぎて胃もたれしてしまいました。
めちゃめちゃ疲れてる時に飲んだら、天国かもしれません。
オムライスは今や珍しい薄焼きタイプ。
美味しかったです。
居心地がよく、つい長長居してしまいました。
宇都宮に訪れた際は、また再訪したいです。
退店してお店の外観を撮影したときに気づいたのですが、“ 炭火焼珈琲 ”、なんですね。
いろいろとこだわりのある喫茶店のようです。