渋谷の大人気カフェ「コーヒーハウス ニシヤ」。惜しまれつつもその幕を閉じましたが、2023年2月に浅草・田原町エリアで「コーヒーカウンター ニシヤ」として新たな形で再オープンしました。
私が「コーヒーハウス ニシヤ」で初めていただいたアイリッシュコーヒー。そのあまりの美味しさに心底惚れ込み、気づけば全国津々浦々のアイリッシュコーヒーを求めて旅するように。
そうです、私の「アイリッシュコーヒー道」はここから始まりました。

私にアイリッシュコーヒーの素晴らしさを教えてくれた渋谷の名店「コーヒーハウス ニシヤ」。残念ながら、2021年12月にその幕を閉じました。
閉店の理由は、人気店としての「成功」ゆえだったといいます。もともとイタリアのバールやフランスのカフェをモデルに、地域のコミュニティスペースとして愛される場を目指していた『ニシヤ』。しかし、行列のできるお店となったことで、当初の理念を実現することが難しくなり、惜しまれつつ閉店を決断されたそうです。
繁盛店であるがゆえの苦悩――閉店のお知らせを目にしたとき、その意外な理由に驚いたのを今でも鮮明に覚えています。

渋谷の『コーヒーハウス ニシヤ』があった場所には、現在「レックコーヒー 渋谷東店」がオープンしています。建物自体は当時のまま利用されているようです。
かつての面影を感じながら、新たなコーヒーの物語が紡がれている場所になっています。

店名に「カウンター」とある通り、店内にはテーブル席はなく、扉を開けるとカウンターのスタンド席が一列に並ぶ、こじんまりとした空間です。
ドリンクメニューは渋谷時代と変わらない様子でしたが、残念ながらクロックマダムなどのフードメニューはなくなってしまったようです。クロックムッシュを提供するお店は多いものの、クロックマダムを扱う店は意外と少なく、ここで味わったクロックマダムは絶品だっただけに、とても惜しまれます。
一方で、看板スイーツのプリンは健在とのこと。
アイリッシュコーヒー ¥1,000

渋谷時代と同じ味わいに、思わずほっとしました。
使用されているのは、今や廃版となった貴重なデュロボー社のアイリッシュグラス。濃厚な生クリームの上には粉砂糖が振りかけられ、雪化粧をまとったような美しさです。
時代を経ても変わらない味と雰囲気を楽しめるこの場所。再訪するたび、心が満たされます。

苦味や酸味は控えめで、しっとりとした甘みが際立つアイリッシュコーヒー。エスプレッソベースのコーヒーに、アイリッシュウイスキー「ジェムソン」が惜しみなく注がれています。
飲み進めるほどに、そのまろやかな味わいと芳醇な香りが心地よく広がり、最後の一滴を飲み終える頃には、程よい陶酔感に包まれていました。
お店が変わっても、やっぱり「ニシヤ」さんのアイリッシュコーヒーは特別です。その美味しさには、昔と変わらない安心感と喜びがあります。
渋谷時代にはなかった新しいスイーツがメニューに並んでいたので、思わず注文してみました。

これがまた、美味しい!
ただし、たっぷり振りかかった粉には要注意。うっかりすると、むせてしまうこと間違いなし・・。

ずっと通い続けたい素敵なお店です。