新潟県に4つの店舗をもつ創業1973年のシャモニーグループ。
自家焙煎にこだわっており、豊富なブレンドコーヒーとストレートコーヒーを扱っています。
本店は「上大川前店」のようですが、今回は「古町店」にゆきました。
新潟市の中心に位置する古町エリアは、かつては花街として栄えていたこともあり、
地元にながく愛されているお店が多いことで有名です。
店内はなんだか横に広いです。
お店を入って右の席に座りました。
テラス席もあるようです。
非常にクラシカルな雰囲気漂う喫茶店。
驕奢な類の飾り物は一切なく、喫茶店に必要なもの以外は何も置いていないみたいです。
コーヒーに対するひたむきな想いが、ひしひしと感じられます。
メニューの挨拶文からも、コーヒー屋としての矜持が感じられます。
コーヒーの世界にもトレーザビリティが求められる時代。
ただ美味しいだけではなく、品質やその豆の出自といった情報をオープンにしているお店も最近増えてきましたね。
ふむ。
メニューにちゃんとアイリッシュコーヒーがありました。
エスプレッソコーヒーを使用するんですね。
とても楽しみです。
早速アイリッシュコーヒーを注文しました。
アイリッシュコーヒー ¥600
洗練された佇まいのアイリッシュコーヒー。
フルートグラスの淵には、マルガリータスタイルで砂糖があしらわれています。
非常に独特なアイリッシュコーヒーですね。
コーヒーの上からうっすらと浮かんでいる生クリームはほとんど液体状で、写真で見るよりも量が少ないです。
のんでいるとすぐに生クリームがなくなってしまいました。
コーヒーは苦味というより、酸味や渋みが強いように感じました。
酸味と渋みが凝縮されているような味わいです。
エスプレッソの個性でしょうか。
甘みの要素はグラスの淵の砂糖のほかにはないようで、全体的に渋みの強い味わいです。
お酒はウイスキーではなく、コーヒーリキュールを使用しているそう。
めっちゃ意外…。
コーヒーリキュールの甘みはまったく感じられず、しかしウイスキーの風味もなかったので、お酒は何を使っているんだろうと、ずっと考えていました。
アイリッシュコーヒーにコーヒーリキュールを使用しているお店はここが初めて。
アイリッシュウイスキーを使用していないのでアイリッシュコーヒーではないのですが、器を広く、多様なアイリッシュコーヒーなるもののの在り方を認めてゆきたいと思います。
派手さはないけれど、強く印象にのこる、そんなお店でした。
新潟に来たら、また訪れたいです。