【長浜】珈琲院ロマン亭

長浜駅から徒歩数分。レトロな街並みが広がる黒壁スクエアにもほど近く、地元で「ごぼうさん」の愛称で親しまれる大通寺(長浜御坊)のすぐ隣、大通寺表参道に1960年創業の老舗喫茶店があります。



創業当初は「たそがれ」という店名でスタートし、現在は「ロマン亭(珈琲院ロマン亭)」として営業を続ける個人経営の喫茶店です。

コーヒーへのこだわりは筋金入り。1975~1988年にかけて創業者はブラジル、コロンビア、グアテマラなど世界各地のコーヒー産地を巡り、1975年には遠赤外線焙煎機による自家焙煎を開始しました。さらにウィーンではコーヒーハウスオーナーズ協会のセミナーに参加し、本場のウインナーコーヒーの技術を習得。現在でもアインシュペンナーは、お店を代表する一杯となっています。



店内は「大正浪漫」を意識した、どこか懐かしく落ち着いた空間。時間の流れまでゆっくりになったような気分にさせてくれます。



そして驚かされるのが、バリエーションコーヒーの豊富さ。スミレのリキュールを使った「カフェパンパドール」をメニューに載せている喫茶店は、今ではそう多くないでしょう。(どんな味がするんだろう。)

こうした一杯に出会えるのも、老舗喫茶ならではの魅力です。



アイリッシュミストコーヒー


熱々の状態で提供されるのがうれしいところ。

アイリッシュミストがしっかりと効いており、蜂蜜を思わせる甘みとハーブのニュアンスが豊かに広がります。



一方で、サイフォン抽出らしい軽やかなボディに、心地よい苦味と酸味が感じられ、リキュールの個性を受け止める土台もしっかり。甘さだけに寄らない、バランスのよい一杯でした。




今回、東京から長浜まで遠征したもう一つの目的。それは滋賀県民のソウルフード「サラダパン」を食べることでした。


サラダパンを生み出した「つるやパン」は長浜市にある1951年創業の老舗で、1976年にサラダパンを発売。現在は細切りのたくあんとマヨネーズというユニークな組み合わせで知られていますが、発売当初は本当にキャベツをマヨネーズで和えたものが具材だったそうです。当時は冷蔵設備や品質管理が今ほど発達しておらず、品質を安定させるため、代用品としてたくあんが採用されたというわけです。

……と、ここまで熱く語っておきながら、肝心のサラダパンは食べられませんでした。

つるやパン本店に加え、複数のスーパーも回ってみたものの、どうやら製造・配送前のタイミングだったようで、どこにも姿は見当たらず。

長野・松本の「牛乳パン」、福島・郡山の「クリームボックス」と並べ、「日本三大ご当地パン」と勝手に認定していたサラダパン。その最後の一角は、今回も幻のまま。長浜再訪の理由が、また一つ増えてしまいました。





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