【ニューヨーク】ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)

【2026年9月追記】世界的にアイリッシュコーヒーで有名なバーのひとつ、「ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)」。アイルランドで働いていた頃の元上司も、「アイリッシュコーヒーラヴァーなら行っとかないと……」と話していたお店です。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
バンクーバーで購入したマンハッタンの書籍。ロックのマンハッタンとパシャリ。



バンクーバー滞在も終わりが見えてきた頃、そのまま日本に帰るのもどこか物寂しい気がして、友人を日本から召喚し、ニューヨークに立ち寄ることにしました。

とはいえ、バンクーバーはカナダの西側、ニューヨークはアメリカの東側。飛行機でも5時間ほどかかる、なかなかの距離です。

それでも、アイリッシュコーヒー愛好家としては、ニューヨークには行かねばならない……。

ちなみに、ブログ主にとってはこれが初めてのアメリカ訪問です。

さて、ここ「ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)」の看板メニューといえば、なんといってもアイリッシュコーヒー。YouTubeでオリジナルレシピを公開したり、公式サイトでバー自らが手がけるアイリッシュコーヒーグラスを販売したりと、この一杯には並々ならぬこだわりと矜持があるようです。

自由の女神を一瞥し、ミュージカル鑑賞という野暮用も済ませたところで、そそくさと「ザ・デッド・ラビット」のあるウォール街へと向かいました。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit) ウォール街

ウォール街に足を踏み入れると、世界の金融を牛耳っていそうな高給取りたちが跋扈しており、ガヤガヤとしたニューヨークの中心街とは、また違った雰囲気が漂っています。

それにしても、建物がやたらとデカい(デカく感じる)。

「巨人の街みたいだな……」

小学生のような感想を友人に漏らしたところ、鼻で笑われました。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)

正式名称は「The Dead Rabbit Grocery and Grog」というそうです。

少々物騒にも感じられる店名は、1850年代のアイルランド系ストリートギャングに由来するもの。ニューヨークにおけるアイルランド移民の歴史に深く根ざしたバーなのだとか。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
サンドイッチ。名前は忘れてしまった。

創業者は、ベルファスト出身のショーン・マルドゥーンとジャック・マクギャリー。2人はベルファストのマーチャント・ホテルで名を上げた後、2013年にこの店を開業しました。

2016年には「The World’s 50 Best Bars」で世界1位にランクイン。選考基準の詳細は分かりませんが、ブログ主がこのバーを知ったきっかけも、まさにこのランキングでした。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)

店内は、いわゆるオーセンティックバーというよりもカジュアル寄りの雰囲気。それでいて照明は控えめで、落ち着いて過ごせる空間です。

また、アイリッシュウイスキーの品揃えは目を見張るものがあり、アメリカでは最多だと言われているそうです。おそらく200かそれ以上のコレクションがありそう。

居心地がよかったこともあり、結局、2日連続で通うことに。お目当てのアイリッシュコーヒーはもちろん、それ以外のカクテルなどもいろいろと注文しました。


Irish Coffee

ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
撮影日(2018/09)

ザ・デッド・ラビットの特性アイリッシュコーヒーグラス。写真では少々分かりづらいのですが、チューリップ型をしています。

見た目以上に、かなりのボリューム…。ちなみにグラスは8オンスのもの。

アイリッシュコーヒーはサイズが2種類用意されており、ハーフサイズも選べます。実際、こちらのサイズを注文しているお客さんも多いようでした。

下の写真はほかのお客さんが注文したアイリッシュコーヒー。並んでいるものは、すべてハーフサイズです。

週に数百杯と売れていた時期もあるそうですが、ハーフサイズだったらたしかに、寒い時期でなくても、締めの一杯にあおりたくなるのも分かります。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
撮影日(2018/09)

使用されているアイリッシュウイスキーは、ブッシュミルズのブラックブッシュ。



(あれ、どこかのサイトでは「ジェムソン」か「パワーズ」を使うと書いてあったような……。)

適度な苦味のあるコーヒーに、甘みのある生クリーム。そして、ブラックブッシュの持つウイスキーらしい風味。それぞれがうまく調和していて、実にバランスのよい一杯です。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)

生クリームは冷たく、対するコーヒーは熱々。アイリッシュコーヒーの温度管理をとても大切にしているそうで、コーヒーは75℃が最適だといいます。

そう、アイリッシュコーヒーは、コーヒーと生クリームの温度差がとても大切なのです。冷めたアイリッシュコーヒーなんて、飲みたくないですからね。

レシピは、カクテル界の重鎮デイル・デグロフの指導のもとで考案されたそうです。

その内容は、「アイリッシュウイスキー45ml、フィルターコーヒー120ml、デメララ糖シロップ15ml、軽く泡立てた生クリーム30ml、ナツメグ」。

実に正統派なアイリッシュコーヒーのレシピですね。アイリッシュウイスキーを45mlと、しっかり使っているのも分かります。

いやあ、しっかり美味しいアイリッシュコーヒーでした。



アイリッシュコーヒー以外にも、いくつかカクテルをいただきました。

カクテルを飲み散らした二日間……。(もちろん、ザ・デッド・ラビット以外のバーにも繰り出しておりました。)

酒、酒、酒!


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
マンハッタン

嗚呼、マンハッタンはやっぱり、氷がないほうがよいですね。

マンハッタンをオーダーすると、「ロックにするかどうか」と聞かれました。まず1杯目は、日本で慣れ親しんだ、氷を入れずに仕上げる通常のスタイルで。これがなかなか美味しかったので、2杯目はロック(冒頭の写真)を注文してみたのですが……うーん、ちょっと違うんですよね。

あと、写真では伝わりづらいのですが、カクテルの量がかなり多い。さすがはアメリカサイズ、いやウォール街サイズといったところか…(この記事を丁寧に読んでくださっている方には分かるはず…)


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
モヒート
ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)
ベリーニ



コーヒー豆も店頭で販売していたので、ひとつ買ってみました。お値段は20ドル。

その名も「THE PERFECT IRISH COFFEE BLEND」。完全無欠のアイリッシュコーヒーが、こいつで作れるというわけですかい……。

ブレンドの中心を担うのは、スマトラ島産のマンデリン。ローストは中深煎りくらいでしょうか。

さっそく、このパーフェクト・アイリッシュコーヒー・ブレンドを使って、アイリッシュコーヒーを作ってみました。


ザ・デッド・ラビット(The Dead Rabbit)

久々に作ったからか、生クリームの冷やし方が足りず、コーヒーと混ざってしまうという失態……。

肝心の味はというと、まあ、普通です。

ちなみに、ザ・デッド・ラビットはオンラインストアも展開しており、このパーフェクト・アイリッシュコーヒー・ブレンドをはじめ、アイリッシュコーヒー用のグラスやTシャツ、スヌード、マスクなど、さまざまなグッズを販売しています。

なかでも面白いのが、「アイリッシュコーヒーキット」なる商品まで用意されていること。

オリジナルグラス2脚、コーヒー、デメララシュガー、ナツメグとおろし金、メジャーカップ、シェーカーという8点セットで、お値段は60ドル。これさえあれば、自宅でも本格的なアイリッシュコーヒーを楽しめる、というわけです。

さらに、こちらのキットにブッシュミルズのオリジナル(白ラベル)と生クリームを加えた、100ドルのセットも販売されています。ただし、こちらはニューヨークエリア限定のようです。


(お店でアイリッシュコーヒーに使用していたウイスキーはブラックブッシュでしたが、市販のセットに入っているのは、それよりもグレードが下がるオリジナル。なぜでしょう……。)



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