【2023年】カルヴァドス旅行記Ⅰ(前編)

2023年11月。貯めていたお金で、フランスに行くことを決意。

円安が加速しており、当時1ユーロ=150円ほどの相場だったが、どうしてもカルヴァドス蒸留所を巡りたく、旅行を断行することにした。

ブランデーラヴァーの私にとって、コニャックやアルマニャックはもちろん魅力的な候補であったが、バーテンダーの方からカルヴァドス蒸留所訪問の思い出を聞くことも多かったため、人生初のフランス旅行はまず(パリ経由で)カルヴァドス蒸留所を訪れることにした。

折角のフランス旅行、綿密に旅行プランを立てたかったのだが、ちょうどその時期は非常に多忙だったため、航空券と宿泊先は旅行代理店におさえてもらい、出発直前までほぼノープランでフランスへ行くことになった。

ちなみに、旅程はざっくり下記の通りである。

初日:成田空港 ▶ シャルルドゴール空港 ▶ パリ泊
2日目:パリ ▶ ポンレヴェック泊
3日目:ポンレヴェック泊
4日目:ポンレヴェック ▶ パリ泊
5日目:パリ泊
6日目:パリ ▶ ケルン泊
7日目:ケルン泊
8日目:フランクフルト国際空港 ▶ 成田空港

ポンレヴェックは、カルヴァドス蒸留所のあるノルマンディー地方の一地域である。

カルヴァドス蒸留所を巡るのが一番の目的のため、もっと日程を割いてもよかった気がするが、蒸留所訪問がどれだけ叶うのかが不明なため、リスクヘッジのために花の都パリとケルン大聖堂で有名なケルンを旅程に組み込んだ。

最低限の準備のみで、成田空港からシャルルドゴール空港へ。

ちなみに、後に知ったことだが、カルヴァドス蒸留所群に一番近い国際空港はドーヴィル=ノルマンディー国際空港のようだ。(日本からの直行便があるのはパリのシャルルドゴール空港のみ。)

今回利用した航空会社はJAL。エコノミー機内食はなかなか美味しかった。


ハーゲンダッツ
JAL機内限定のハーゲンダッツ!

シャルルドゴール空港すると、何とも形容しがたい、独特の臭いが立ち込めていた。

いそいそとリムジンバスで空港からパリへ向かう。

この日はあいにく雨。悲しいことに、天気予報によると、ずっと雨・曇天が続いていた。11・12月は天気の優れないオフシーズンであるのは知っていたので、悪天候も覚悟のうえであったが、重たい荷物を持って傘をさして歩くのは骨が折れた。

バスに乗って1時間くらいだろうか。オペラ座に到着。

後に日本で知り合ったパリ在住の友人によると、オペラ座は日本人向けのパリとのこと。

たしかに、数多くの日本食レストランが軒を連ね、また日本人と思しきアジアンが犇めいているのもよく目にした。

観光客でごった返す道をかき分け、曇天のなか、3つ星ホテル「Hôtel Londres et New York」へ向かう。

フロントでチェックインをしていると、ロワシーバスに乗っていた倭人二人組に遭遇。やはりここは日本人向けのパリなのか。

チェックインして荷物を下ろし、そそくさと晩餐&食糧調達のために(日本人向けの)パリの街へ。



晩餐は『La Rotonde』に決めた。歴史ある有名なカフェである。



アイリッシュコーヒーがメニューにオンリストされていることも把握済。

店名を冠したハンバーガーとアイリッシュコーヒーをオーダー。

円安ゆえ、高級レストランでなくても、一回一回の食事が懐を削っていく。



ハンバーガーは結論からいうと、かなり美味しくなかった。

嫌な臭みがあり、肉の内部が嫌に赤く、冷凍なのか分からないが食感もぐにゃぐちゃしている。

とにかく得体のしれない食感にやや気落ちした。



つけあわせのフライドポテトは螺旋状のかたちが面白く、味も悪くはなかったので救いである。

アイリッシュコーヒーは別の記事にレビューすることにするが、見て分かる通り、ウイスキーの量が常軌を逸していた。



口直し、飲みなおしたい気持ちもあったが、明日は午前からカルヴァドス蒸留所へ移動の予定もあり、そこでは肝臓を酷使する運命が待っているため、1時間ほど散歩をして帰ることにした。


スーパーに寄ってみた。小さなスーパーだが、チーズやワインの品ぞろえは豊富。



フランスでは、ニュートリスコア(Nutri-Score)というものがあり、飲食料の健康レベルが一目で分かるよう、商品パッケージにランクが表示されている。

ランクはA~Eの5段階で、Aが最も栄養価の高い製品を意味する。


ランクAのヨーグルト。パッケージがかわいい。

2017年からフランスで始まり、現在、欧州七か国でニュートリスコアが導入されているようだ。

流石フランス、健康や食に対する意識の高さに感服していたが、調べてみると、なんとダイエットコーラが、砂糖とカロリーがゼロという理由で、最高ランクのAになっているらしい。



ロゼワインのラインナップには目を見張るものがあった。

以前訪れたブラペストやウィーンのスーパーでもロゼワインの品ぞろえは非常に多かったので、ヨーロッパでは日本以上に、ロゼが親しまれているのだなあと感じた。


おにぎりを発見。調べてみると、マズイ以外のレビューが出てこなかった。

おにぎりモドキには手を出さず、飲み物だけ買ってホテルに帰還。

明日はいよいよカルヴァドス蒸留所へ。


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