神田駅北口から徒歩30秒。JR中央線のガード下に店を構える『神田珈琲園 神田北口店』。

内観・外観ともにとても綺麗なので、あまり「老舗」という実感はありませんが、実は昭和32年(1957年)創業の歴史ある喫茶店です。
現在の場所に「美人喫茶」としてオープンしたのが始まり。その後、昭和40年代に入り、個性的な喫茶店が次々と登場する時代の流れの中で、直火焙煎の珈琲専門店へとリニューアルし、現在に至っています。
直火式自家焙煎豆をネルドリップで淹れるコーヒーを看板商品に掲げるこちらのお店では、コーヒーはもちろん、美味しい軽食やスイーツ、夏にはかき氷なども楽しむことができます。
アイリッシュコーヒーはホットとアイスの2つがあります。
メニューにはアイリッシュコーヒー(アイス)にオススメの文字が。
こういう一言があると、どうしても飲んでみたくなります。
ちなみに、お値段はホットより30円高い設定になっていました。(2021年4月時点)
アイリッシュコーヒー ¥650

生クリームはほぼミルクのようで、ホイップクリームらしい質感はありません。
コーヒーはまろやかな味わいで、苦味も抑えめ。
お酒のニュアンスはほとんど感じられませんでした。
生クリームのミルクのような味わいと、まろやかなコーヒーが合わさり、なんだかコーヒー牛乳を飲んでいるような気分になります。
これはこれで美味しいのですが、しっかりとウイスキーの風味を感じるアイリッシュコーヒーをイメージして飲むと、少し肩透かしを食らうかもしれません。
とはいえ、お昼時にゆっくり楽しむには、なかなか優しい味わいです。
お次はメニューでオススメと書かれていた「アイス」のアイリッシュコーヒーをいただきます。

可愛らしいグラスに入って登場。
生クリームはホットと同様にサラリとしていて、重たさはありません。
コーヒーには水出しコーヒーのような爽やかなキレがあり、暑い日にゴクゴク……とまではいかないまでも、ついついスイスイ飲みたくなるような味わい。
お酒自体はそれほど強く感じませんが、ホットよりもアルコールの存在はしっかり感じられます。
メニューにはブランデーを使用していると記載されていましたが、お店の方に伺ったところ、実際に使用しているのはスコッチウイスキーとのこと。
爽やかで軽やかなので、暑い日の一杯としても非常に飲みやすい。……少々危険なくらい、スイスイ飲めちゃいます。

クラウドファンディングの目標額達成を知らせる掲示を発見。
最近では、クラウドファンディングを活用している飲食店を本当に多く見かけるようになりましたね。
長く続いてきたお店であっても、時代の変化や原材料費、人件費など、さまざまな事情から営業を続けていくことは決して簡単ではありません。
昭和から続く喫茶店には、単にコーヒーを飲む場所というだけではない、その店でしか味わえない時間があります。
神田珈琲園のような歴史あるお店が、これからも長く残っていってほしい。
一杯のコーヒー、そして一杯のアイリッシュコーヒーを楽しみながら、そんなことを思った訪問でした。




