日本生まれのクラシックカクテル「雪国」。名前の通り、雪景色のような白と緑のコントラストが美しい一杯を生み出したのは、山形県酒田市のバー「ケルン」のバーテンダー、井山計一氏です。

カクテルラヴァーとしては一度伺わないといけないと思い、今回秋田から伺うことにしました。
「ケルン」は1955年12月10日に開業した、喫茶店兼バー。
昼は喫茶・甘味処、夜はバーというスタイルで営業されており、「雪国を生んだバー」というイメージが強いですが、ルーツとしてはカフェ的な顔も持つお店です。チョコレートパフェは人気メニューのひとつのよう。
酒田に入るにあたり、いろいろと地域のことを調べました。面白いのが、酒田という街には昔から「喫茶店文化」もかなり根付いていること。北前船の交流で入ってきた上方・洋風文化などとも無縁ではないのかもしれません。


さて、喫茶店とバーの双方をこよなく愛する筆者は、同日にカフェ営業の正午と、バー営業の夜の2度、「ケルン」に来訪しました。
アイリッシュコーヒー ¥700

最初に言っておきたいのが、甘味処が出すアイリッシュコーヒーは美味しいということです。
なぜなら、生クリームが美味しいから。
クリームの味自体も絶品で、ケーキ屋さんのショートケーキを彷彿とさせる純粋な甘さは、さすが甘味処といったところでしょうか。
使用されているお酒は、アイリッシュウイスキーではなく、アイリッシュミストが使われています。
アイリッシュミストを使う場合、厳密に言えばアイリッシュコーヒーではなく、アイリッシュミストコーヒーと名称が変わります。
昔ながらの喫茶店では、ウイスキーの代わりにミストなどのリキュールを使うことは意外と多いです。(アルコール度数を抑えるため、または甘味を強く出すためでしょうか。)

コーヒーは、僅かに酸味がのっているように感じました。ミストが非常に甘口なので、コーヒーそのものの味わいは分かりにくいですが、全体的なバランスは良いように思います。
生クリーム自体もしっかりとした甘さがあるので、アタックからアフターまで甘さが口内を支配しますが、決してくどさはありません。
古き良き喫茶店の、どこか懐かしさを感じさせる素敵なアイリッシュ(ミスト)コーヒーでした。






