『邪宗門 荻窪』は、魔法のような不思議な魅力あふれる、ディープな喫茶店です。
店内に入ると、狭苦しさに唖然とするのですが、一階は調理するためのスペースのみ。
客席は一段上がって2階にあるのですが、2階に続く木造の階段が非常に急で、上り下りする際、恐怖をおぼえます。
昔の階段は、なぜこうも急なのでしょう。
はてさて、今回も注文するのはアイリッシュコーヒー。
メニューを見ると、お酒を使ったコーヒーカクテルが豊富です。
ロシアンコーヒーを置いている店なんて、珍しいなあ。
アイリッシュコーヒー ¥900
フルートグラスで登場。
鈍く光る銅色の装飾部分が、美しいです。
金属製の持ち手は熱々なので、おしぼりでまいて飲みました。
生クリームは、なめらかな舌触りで、かつ十分な量がありましたが、少し生乳感に欠けるものでした。
味の全体的なバランスは非常によく、なんだか豆原料の甘味が感じられます。
ジェムソンのフレーバーもしっかりと感じられ、アルコールのツンとした揮発感はまるでなく、まろやかで軽快な味わいのアイリッシュコーヒーでした。
見た目の個性が強すぎるあまり、味わいが少し没個性的に感じてしまいましたが、味の調和がとれた、素敵なアイリッシュコーヒーです。
店内には古い漫画や雑誌がおかれ、調度品も古めかしく、何枚も写真を撮りたくなるような空間でした。
次に来訪する際は、ロシアンコーヒーを頼みたいですね。(もちろん、冬です。)