ブダペストが誇る老舗カフェ『GERBEAUD』。
創業1858年の 『GERBEAUD』 は、150年以上もの歴史を持つ老舗中の老舗。
(参考・世界一豪華なカフェ『NEW YORK CAFE』は1894年に創業)
皇帝フランツ=ヨーゼフ1世の皇后エリザベートが足しげく通ったというエピソードで有名です。
ちなみに、2009年に東京の青山でも旗艦店を出したことで話題になりました。
(ジェルボー東京本店には、アイリッシュコーヒーはメニューになかったと記憶しています。)
青山のジェルボー本店も素敵なお店ですが、ブダペストにある本店は別格です。
厳かな風格が漂う店構え。
店内に入ると、上品で趣を感じさせるアンティークな調度品や絵画、シャンデリアに目を奪われること必至でしょう。
華やかさな内装ですが、その華やかさは決して驕奢な類のものではなく、
悠久の時間を感じさせる品格と、わずかながら退廃的な雰囲気を店内に宿しています。
Irish coffee 2590HUF
一瞥しただけで、このアイリッシュコーヒーの質の高さがわかります。
まず一口。
きめ細かく、そしてこのうえなく端正な泡立ちをした生クリーム。
まるで水浴びをしている白鳥のようです。
メニューをみると、アイリッシュコーヒーのレシピのところに”frothy cream”とあります。
”frothy”とは”泡の多い、泡立った”という意味の形容詞ですが、その泡立ちがまた絶妙なわけです。
あまりに舌ざわりがよいので、思わず舌鼓をうってしまいます。
十分な甘味が感じられますが、生クリームがしつこくないので、スルスル飲めます。
生クリームの
・冷たさ
・泡立てかた(固さ)
・甘さ
・ボリューム
上記すべて、文句ひとつありません。
アイリッシュコーヒーの味の決め手となるのは、”甘味”であると再認識いたしました。
ここまで上品なアイリッシュコーヒーは、日本で味わうことはなかなかできないでしょう。
(ブダペストでも他店では味わえないかもしれませんが。)
アイリッシュコーヒーのほかにも、いろいろ注文したのですが、
それに関しては別記事に書くことにします。