人生初の長崎旅行。
今まで九州地方へは福岡を除いて一切足を踏み入れたことはなく、ただB級グルメがうまそうだという安直な理由で、長崎旅行を企画しました。
もちろん、今回の目的はアイリッシュコーヒーをいただくことです。
長崎旅行一発目のアイリッシュコーヒーは、佐世保にある喫茶店に決めました。
事前のリサーチで、アイリッシュコーヒーがいただけるお店であることは確認済です。
佐世保駅から徒歩2分ほどの裏手の道にありました。
調べてみると、創業1971年とのことで、ここ『珈琲専門店 くにまつ』はとても歴史のある喫茶店であることが分かりました。
外に出ている看板だけでなく、店内もすべて木造です。
木のぬくもりが存分に感じられます。
カウンター席に座ると、季節限定らしき「いちごじゅーす」のメニューが飾ってありました。
アイリッシュコーヒーを飲みにきましたが、つい飲んでみたい衝動に駆られてしまいました(笑)。
ダッチコーヒーのメニューも発見しました。
約8時間かけて抽出しているみたいです。すごい。
たくさん魅惑的なメニューがありましたが、アイリッシュコーヒーを飲みに長崎まで来たので、浮気をせずアイリッシュコーヒーのみを注文。
ワクワクしながら、10分ほど待ちました。
アイリッシュコーヒー ¥800
今や滅多にお目にかかれない、Durobor(デュロボー)の三つ葉マークつきのグラスでご提供いただきました。
そしてソーサーは、たしかノリタケのもの。
グラスとソーサーの金淵が調和していて、この上なく洗練されています。
コーヒーの上にのっているクリームは、まるでメレンゲのようにふわふわで、かつ生乳感が強いものでした。
ウイスキーはジェムソンを使用しており、麦芽の甘みや香味がしっかりと感じられます。
一般的なアイリッシュコーヒーに用いられる苦みの強い深煎りのコーヒーではなく、フレッシュな酸味のあるコーヒーが使用されているので、ジェムソンのクリーンな酒質が活き活きとしています。
ブラックブッシュだと、コーヒーがまけてしまうかな…?
アルコールのピリピリとした揮発感はまるで感じられず、あまりのバランスの良さ故に、すぐに飲み干してしまいました。
本当に美味しいアイリッシュコーヒーです。
コーヒーとウイスキー、双方の良さを活かすのはとても難儀です。
喫茶店のアイリッシュコーヒーは概して、コーヒーを飲ませるためのアイリッシュコーヒー(=ウイスキーの風味はコーヒーに負けてしまっている)が多い印象ですが、ここのアイリッシュコーヒーはウイスキーとコーヒーの魅力が最大限に引き出されたコーヒーだと感じました。
カフェロワイヤルもいただきたかったですが、それはまた次の機会にしようと思います。
気さくでダンディなマスターの方とお話ししていると、あっという間に時間がすぎてゆきました。
初めて踏み入れた長崎佐世保の地で、素晴らしいアイリッシュコーヒーをいただけて本当に良かったです。
扉の上に飾られているもの、これは何なんだろうと不思議に思っていましたが、真珠なのでしょうか。