1881年創業の老舗中の老舗カフェ『Café Slavia』。
ヴァーツラフ・ハヴェル元大統領をはじめ、多くの劇作家や詩人が通ったといわれるこのカフェですが、
実際に入ってみると、ファミレスのような空間が広がっています。
そしてこのカフェは、とにかくメニューが豊富です。
スイーツメニューには、様々なケーキやアイス、そしてチェコのクレープ”パラチンキ”、
フードメニューには、パスタや煮込み料理、サラダやビールのおつまみなどがあります。
筆者はアイリッシュコーヒーとマンゴーアイス、スパークリングウォーターを注文。
肩肘をはらない老舗カフェでいただくアイリッシュコーヒーの味は如何に。
Irish Coffee 99czk
生クリームはおそらく、スプレー缶タイプのもの。
しっかりとした固さがありますが、少し風味に乏しいです。
肝心のコーヒーとウイスキーに関してですが、
味がぼやけすぎているというのが正直な感想でした。
まるで、コーヒー豆の粉をそのままお湯で割っているかのような味です。
コーヒーにあるべき苦味は一切感じられず、野暮ったい甘味と粉っぽいコーヒーの
味わいだけが空疎に口内に広がります。
ウイスキーはタラモアデュー。
プラハでは4軒のカフェでアイリッシュコーヒーをいただいたのですが、
タラモアデューは初めてでした。
一緒に注文したマンゴーアイスが美味だったのが救い。
アイスをつまみながら、なんとかアイリッシュコーヒーを飲みほそうと奮闘したものの、
あっけなく断念。
このクオリティの低さにもかかわらず、気の強そうなウエイトレスに半ば強引にチップを毟り取られ、
敗残兵のような足取りで店を後にしました。