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タスマニア滞在3日目。この日は、タスマニアンウイスキーの一大イベントである「アイリッシュコネクション」に参加する予定がありました。
そもそも、タスマニアンウイスキーウィークとは何かというと、南半球のアイラフェスのようなもの。真冬である8月に1週間ほど、タスマニアの蒸留所で働くアンバサダーやオーナーが州都ホバートに集まり、様々なイベントを開催するのです。全てのイベントは事前予約制となっており、専用ページからチケットを購入する形式で、人気のイベントは早々に完売していました。
テイスティングや蒸留所見学といった内容がほとんどで、イベントによって参加料金は異なります。
タスマニアにあるウイスキー蒸留所は、アクセスが難しいところが多く、州都ホバートで各蒸留所の魅力に触れられるイベントは、とても貴重だと感じました。
今回、私が予約していたのは、アイリッシュコネクションというイベント。タスマニアンウイスキーとアイリッシュウイスキー、各4種・計8種のウイスキーが楽しめるという内容で、料理が2品付いてくるというもの。価格はAUD94.1と、オーストラリアの酒税など考えると、比較的良心的な価格設定だと思いました。
ちなみに、イベントのタイトルである「アイリッシュコネクション」ですが、どうやら、タスマニアとアイルランドの関係は歴史が長いらしく、云々かんぬん。
詳しいことは割愛(よく分かっていないw)しますが、タスマニアには、アイリッシュウイスキーの大きな特徴の1つである3回蒸留でウイスキーを造っている蒸留所があり、”本家ともいえるアイリッシュウイスキーとどちらが美味しいか(!?)を決めようではないか”という趣旨のイベントのようでした。(と解釈しています。)
アイリッシュウイスキー好きであり、アイリッシュコーヒーオタクである私が参加するのは自明であり必然!
気になるテイスティングの内容は下記の通り。
■タスマニアンウイスキー
1:TAS Whiskey Week 2024 Limited Edition Release 47%
2:Huntington’s Distillery Cask HD003 Triple Distilled Single Malt Apera Cask 47.86%
3:Western Tiers Thousand Lakes Triple Distilled Single Malt Whiskey 49%
4:Hunter Island Tasmanian Pot Steel Whiskey Triple Barrel 52%
■アイリッシュウイスキー
1:Greenspot 40%
2:Red Breast lustau 46%
3:Red Breast 21 46%
4:Middleton Dairy Crocket Legacy 46%
タスマニアのウイスキーは、全く知らないものばかり。全て3回蒸留で造られているそう。
そしてアイリッシュ勢には、なんとこのブログでも取り上げたレッドブレストのルスタウが入っていてびっくり。また、同ブランドの21年モノも入っており、タスマニアンウイスキーに勝ち目はあるのか・・?と思ってしまう激強ラインナップです。
このイベントのスタートは夕方頃。開始の1時間くらい前に会場であるアイリッシュパブに入り、1階で気長に待つことに。
少し早めに会場の2階に行くと、司会進行の方が各蒸留所の代表者が集まっていて、準備をしていました。参加者はざっと60人ほどで、ほとんどがオーストラリアから来ていた様子。まさかのまさかでしたが、アジア人らしき人は私だけで、想像以上にローカル色の強い雰囲気でしたw
イベント終了時にはボトルの販売も行っていて、テイスティングで気に入ったウイスキーを購入することができるな流れになっています。
さて、3回蒸留のタスマニアンウイスキーですが・・
とにかく個性的。一言でいうと、プロポリスのど飴のような独特な甘い香りや味わいが強く、自分の好みではありませんでした。
同じテーブルにいた全員が、アイリッシュウイスキーの圧勝と口をそろえていうほど、アイリッシュウイスキーの素晴しさを再認識させられる、やや本末転倒な感はありますが、楽しいイベントでした笑。
驚いたことに、イベントの終盤に、テイスティングリストに載っていないレッドブレスト21年がふるまれました!
少量のテイスティングでしたが、素晴らしい香りに味わい。アイリッシュウイスキーの頂点といっても過言ではない珠玉の一杯でした。
タスマニアのウイスキーも三者三様。今回味わったウイスキーは、自分にとって全く未知なるウイスキーでした。