再開発が進んでいる札幌・創成川イーストにあるカフェ『NELD COFFEE CLUB(ネルドコーヒー)』。
少し歩くと二条市場や札幌ファクトリーがあります。
下町情緒が色濃く残るこのエリアには、おしゃれなレストランやカフェがたくさんあり、私の好きな寿珈琲も近くにあります。
ここ『NELD COFFEE CLUB(ネルドコーヒー)』は、こじんまりとしたカフェです。
落ち着いた雰囲気で、ときがゆったりと流れているようなお店。
粋なスピーカーからは、しっとりとジャズが流れています。
レコードやカメラなど、古めかしいアイテムがあちこちに飾られており、ムーディな雰囲気が漂っていました。
メニューは、もちろんコーヒー中心。
ストレートからバリエーションまで、ラインナップは非常に豊富。
「コーヒー+ウイスキー+チョコレート」といった風変わりなメニューもありました。俗にいうペアリングでしょうか。
カウンター席にはブランデーも置いてあり、マスターに伺うと、どうやらスピリッツに対する見識もとても深いようです。
今回はアイリッシュコーヒーをいただくことにしました。
アイリッシュコーヒー ¥800
つやつやした生クリーム。光沢があり、とても美しいです。
一口飲むと、上品な生乳感のあるクリームがふわっと口に広がっていきます。
個人的には、かたさが非常に絶妙で、サラサラとしすぎず、またかたすぎず、このバランスの良さは官能的ですらあります。
コーヒーはネルドリップで丁寧に淹れられているためか、馥郁たる香りと、ふくよかな苦味が感じられます。
ウイスキーはジェムソンを使用。お酒の個性を、非常に分かっていらっしゃいます。
コーヒーの丸みのある穏やかな苦味の中で、ウイスキーの麦芽の甘味が、まるで蕾が花開くかのようにパッと顔を出してきます。
久々に、本当に美味しいアイリッシュコーヒーをいただきました。
カップの下にわずかにたまった白砂糖。飲み進めていくうちに少しずつ甘くなっていきます。
とても美味しいアイリッシュコーヒーです。
カウンター席においてあったお酒たち。
左にあるブランデーは、『PHILBERT RARE CASK FINISH』。おそらくシェリーオロロソカスクフィニッシュだったと思います。
「PHIRBERT(フィルバート)」は2012年にスタートしたコニャックブランドで、日本での知名度はまだまだ低いです。
これをチョイスするとは…と正直驚きました。(もちろん良い意味で)
コーヒーとのペアリングとして出しているとのことでした。
コーヒーもお酒も楽しめるお店。
後から知りましたが、いくつかケーキも出しているそうです。
札幌に訪れた際は、絶対に立ち寄りたい素敵なお店でした。
冬にここでアイリッシュコーヒーを飲めたら、最高だろうなあ。