【ポルト】カフェ・マジェスティック(Café Majestic)

ポルトガル第二の都市「ポルト」。

同国の首都はリスボンですが、ポルトガル北部に位置するポルトはポルトガル発祥の地とも言われ、国名の由来にもなっていることでも知られています。

初めてこの地に降り立ったときは、それはそれは感動したものです。

市内には中世からの歴史ある街並みが広がり、ドウロ川が流れ、その対岸にはポートワインの熟成セラーが立ち並ぶヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアが広がっています。

そう、ここはポートワインの発祥の地であり、私もポートワインのお勉強のためにこの地を訪れました。シェリー、マデイラとともに世界三大フォーティファイドワインのひとつに数えられるポート(ワイン)は、ポルトガルのドウロ渓谷で造られていて、ポルトのヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区にある熟成庫で眠りにつきます(例外はあります)。

ドウロ渓谷の上流域に広がる「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」は、ポルトおよびその対岸(ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア)の一部を含む「ポルト歴史地区」とともに、ユネスコ世界遺産に登録されています。

急斜面に石を積んで作られた段々畑(ソカルコス)で知られるドウロ渓谷の中心部(Pinhão駅)は、ポルトから電車で片道2時間半~3時間ほどとやや距離がありますが、せっかくポルトまで来たなら、多少無理してでもドウロ渓谷に足を運び、風光明媚なワイナリーでポートを楽しむのがおすすめです。ドウロ渓谷は本当に圧巻!!



・・・少し脱線してしまいました。

本ブログはアイリッシュコーヒーがテーマでしたね。

私がポルトを訪れたのは2025年の6月後半。かなり暑かったです。

まったくアイリッシュコーヒーを飲みたい気分ではなかったのですが、記事のネタのために、いそいそととあるカフェへと向かいました。

そこは『カフェ・マジェスティック(Café Majestic)』という歴史あるカフェで、ポルトでは非常に有名なラグジュアリーなカフェです。1921年12月17日に「Elite(エリート)」の名で開業、翌年「Majestic(マジェスティック)」と改名したようです。うん、マジェスティックのほうがしっくりきますね。

私も随分とヨーロッパの建築物を(アイリッシュコーヒーを飲むために)見てきたので、欧州の建築にはだいぶ詳しくなりました。パリのベル・エポックを彷彿とさせるアール・ヌーヴォー建築のここマジェスティックは、内装も豪華。

大理石やステンドグラス、曲線の美しい木製装飾、革張りの椅子など、豪華な意匠と調度品が実に見事です。

ちなみに、ポルト随一のショッピングストリートであるサンタ・カタリーナ通りに位置するこのカフェは、観光客でにぎわい、平日でも昼間~夕方はいつも混雑していました。

観光客価格を覚悟して入店しましたが、やはりアイリッシュコーヒーは13€とややお高めでした。ポルト中心地のラグジュアリーな空間で味わうアイリッシュコーヒーと考えれば、まあ妥当な気はします。

しかし、昨今の円安はとても辛い。ちょっとしたB級グルメも高く感じてしまい、為替を気にせず外食を楽しめる国はベトナムしかないのではないか…?と思っていたりします。

やや小ぶりなグラスのアイリッシュコーヒー。生クリームがたっぷりと入っており、ウイスキーの風味をしっかりと感じます。コーヒーも程よい苦さがあって、味わいのバランスもとても良いです。2杯くらい飲めちゃいそう。



ここのアイリッシュコーヒーに使われるウイスキーは「ジェムソン」。やっぱりジェムソンですね。ジェムソンしか勝たんのかもしれません(?)

「ヨーロッパの老舗カフェあるある」と、ちょっと雑にくくってしまってよいのか分かりませんが、ここも作家や芸術家の集いの場だったようです。たしかに集いたくなるのも無理はない、ステキな空間です。


バナー
バナー
東京で美味しいアイリッシュコーヒーが楽しめるカフェをご紹介! バナー
Australian Whisky Book バナー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA