【ハノイ】オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

旅行がひとつの生きがいになっているブログ主。

一番「食」がよかった国(日本を除く)をひとつ挙げるとするなら、迷わずベトナムを挙げます。日本でもすっかりお馴染みになった米麺・フォーに、ベトナム風サンドイッチのバインミー。ほかにも美味しいものは数え切れないほどあり、しかもビールが安いときている。


ハノイ グルメ
とんでもなく旨い料理

蒸し暑い屋台の片隅で涼をとりながら、ついバインミー片手にビールをぐびぐび重ねてしまうのが、ベトナム旅の常です。

ビールの生産量は、アジアのなかでは中国、日本に次いで3位のビール大国であるベトナム。一時、日本のビール企業がベトナム市場に乗り出しましたが、かなり苦戦したと聞きます。


ベトナム ビール
ハムとサラミと殻付きカシューナッツ。そしてビール!

ベトナムにはフランス統治時代の名残として、独自のコーヒー文化がしっかりと根付いています。フランスが遺したのは、洒落たカフェの建物というよりも、コーヒーという作物そのもの、独特の抽出器具、そして練乳を使った飲み方…この3点だと思います。

もっとも後のふたつは、フランスが遺したものにベトナムの人々が創意工夫を重ね、ベトナム独自のものへと昇華させていった、といったほうが近いのかもしれません。

まず歴史をひもとくと、ベトナムに初めてコーヒーが持ち込まれたのは1857年。フランス人宣教師が北部の土壌にアラビカの苗を植えたのがはじまりだったとされています。今でこそロブスタ種の一大生産国として知られるベトナムですが、その生産が本格的に拡大したのは1980年代、政府主導の増産政策以降のことだそうです。

そして抽出器具。ベトナム土産としても人気の、金属製の一杯用ドリップフィルター「フィン」です。フランス人がこの「フィン」そのものを根付かせたというよりは、植民地貴族の嗜みだったカフェ文化が庶民の間に広がっていく過程で、優雅さよりも「安く、濃く、長く楽しむ」という実利的な方向へと独自に進化していった…と捉えたほうが実態に近いのかもしれません。路地の椅子に腰掛け、一滴ずつ落ちるフィンを眺めながら過ごす時間も、ベトナムらしい旅の楽しみのひとつです。

そして、牛乳の代わりに練乳を使うアレンジ。当時は冷蔵設備が整っておらず新鮮な牛乳の入手が難しかったため、その代用として練乳が使われるようになったといい、「カフェ・スアダー」や「カフェ・ナウ」、「バクシウ」など、練乳を使ったアレンジレシピが数多く生まれました。

このほかにも「カフェ・ボー(アボカドコーヒー)」「スアチュア・カフェ(ヨーグルトコーヒー)」「カフェ・ズア(ココナッツコーヒー)」など、ベトナムを代表するアレンジコーヒーは数多く存在します。

そしてもうひとつ、忘れてはならないのが「カフェ・チュン」。いわゆるエッグコーヒーで、卵黄・砂糖・練乳・ロブスタコーヒーから作られるドリンクです。フィン(ベトナム式ドリップフィルター)でコーヒーを抽出し、別に卵黄を砂糖・練乳とともに湯煎で泡立てた「エッグクリーム」をその上にのせるのが一般的な作り方。ハノイ旧市街にたたずむ「カフェ・ザン(Cà Phê Giảng)」が、エッグコーヒー発祥の店として知られています。手のひらに収まるほどの小さなカップに注がれ、冷めないようお湯を張ったボウルに浸けて供されるのが、昔ながらのスタイルです。


さて、今回訪れて紹介したいお店は「オリベリー・コーヒー(Oriberry Coffee)」。足を運んだのは21 Xuân Diệu店(正しい読み方は未だに分からない…)です。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)
バイクが連なっているのを見ると、あゝ、ベトナムに来たのだなと思います。

オリベリー・コーヒー(Oriberry Coffee)は単なるカフェチェーンではなく、貧困農村支援のNGO活動から生まれた「ソーシャルエンタープライズ(社会的企業)」。

ハノイを拠点に、数店舗をかまえています。調べてみるとハノイに4~6店舗ほど構えているようです。(記事によって店舗数に幅がありました笑)

21 Xuân Diệu店は、西湖に面したスアンズィエウ通り沿いにある支店で、屋上のバルコニーからは西湖を一望できます。(西湖はお世辞にもきれいとは言えず……)


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

いやはや、当ブログはアイリッシュコーヒーをメインに据えているので、今回はアイリッシュコーヒーを提供している「オリベリー・コーヒー」を取り上げましたが、正直なところ、もっと紹介したいカフェは山ほどあります。なにせ、ハノイにもダナンにもホイアンにも、ブログ主お気に入りのカフェはまだまだあるものですから……。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

何はともあれ、肝心のアイリッシュコーヒーの前に、先ほど触れたエッグコーヒーことカフェ・チュンについて、もう少し触れておきましょう。

ハノイのカフェであれば、まず間違いなくメニューに載っているのがこのカフェ・チュン。ただし、レシピは店によって少しずつ異なるようです。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)
エッグコーヒー。お皿のうえにお湯が。

オリベリーのカフェ・チュンは、新鮮な卵・ミルク・コーヒーをベースにしており、ミルクが加えられているのが特徴。元祖の味わいとは、少し趣が異なるようです。

個人的にはもう少しコクがほしいところですが、卵の生臭さはまったくなく、全体のバランスは悪くありません。まださまざまな店で飲み比べたわけではありませんが、飲み歩きながら比べてみるのも面白そうです。



さて、ここからが本題。このブログを書いている時点で、私はすでに300店以上でアイリッシュコーヒーを飲んできました。記事として公開しているのはそのうち200店近くですが、諸事情あって取り上げていないお店もまだまだ多々あります。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

結論から言うと、ここのアイリッシュコーヒーはコーヒーの苦味が非常に強く、正直まったく飲み進められませんでした。

アルコールの刺激もとても強いです。苦味マシマシ、アルコール感マシ…といった感じ。

使用しているウイスキーは「ジェムソン」。しっかりとアイリッシュウイスキーを使用していることには驚きました。



アルコールの揮発感を強く感じるこのアイリッシュコーヒー、ウイスキーの分量そのものの問題だけでなく、コーヒーとの相性も、お世辞にも良いとは言えませんでした。

でも、見た目はかなり可愛らしいですよね。生クリームの甘さはほどよい塩梅だったので、コーヒーを変えるだけで、かなり良くなると思います。


ベトナムでアイリッシュコーヒーを提供しているカフェは日本と比べても少ないように感じています。もしかしたら、正統派たる美味しいアイリッシュコーヒーを飲んだことのある人がベトナムには少ないのかもしれません。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

あまり日本では見ないようなケーキがショーウィンドウにズラリ。人参の形をしたキャロットケーキもありました。次回訪問することがあれば、トライしてみたいところ。


オルベリー コーヒー(Oriberry Coffee)

カニの形をした茶器を発見。これは砂糖を入れるのか…?



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